Shota Miyashita
Shota Miyashita
EST. 2017 MINO JAPAN shotamiyashita.com

N° 002

略歴

About,
in five chapters.

§

Biography

― 履歴

  • 1992 神奈川県、横須賀市に誕生
  • 1996 千葉県、木更津市に移住
  • 2010 東京、表参道にて美容師に従事
  • 2013 東京、表参道にてレストランに従事
  • 2017 陶芸に出逢い、岐阜県土岐市に移住
  • 2019 岐阜県土岐市に工房を構える
  • 2022 HINOMIYA 発足
  • 2023 G-E-N 発足
  • 2024 ARTBIRTH Co., Ltd 設立
§ I.

Chapter 1

陶芸が教えてくれた「自分」という存在

How ceramics taught me who I am

幼い頃から、夢を持てないことがコンプレックスでした。周りが未来の自分を語る中で、私はいつも「自分は何者にもなれないのではないか」と、心にぽっかりと穴が空いたような気持ちを抱えていました。

25歳のある日、旅先で訪れた陶芸体験教室。土に触れたその感触――それは雷に打たれたような衝撃でした。「これだ」と心が叫び、すぐにスケッチブックとペンを買い、ヒッチハイクで岐阜へ向かいました。

§ II.

Chapter 2

岐阜、美濃焼の地で

In Mino, land of ceramics

私が暮らす岐阜県土岐市は、日本一の陶磁器生産量を誇る美濃焼の地。ここでは、国内最多の人間国宝が育ち、職人や工場が一体となって伝統を守り続けてきました。

しかし今、その美濃焼の産地は危機に直面しています。「安かろう、悪かろう」と揶揄される大量生産の影響、後継者不足による技術の消失や工場の閉鎖、さらには原材料となる粘土の枯渇――余命10年とも言われる深刻な状況です。

それでも、伝統を守りながら新しい挑戦を続けることで、産地は未来へと繋がると私は信じています。

§ III.

Chapter 3

「調合」という作家としての核

Compounding — the core of my practice

陶芸を続ける中で、私にとって「調合」という言葉がアイデンティティそのものになっていきました。釉薬の調合は、0.001g単位で素材を組み合わせ、1℃単位で焼成プログラムを調整する繊細な作業です。

釉薬の魅力は、焼く前のモノクロで粉っぽい表情が、窯から出てきた瞬間、鮮やかで生命感のある色彩へと変わるところにあります。陶芸は「超自然的人工物」だと私は考えています。人間が自然を操ろうとしながらも、完全にはコントロールできない部分が残る。その偶然性こそが、作る人も使う人も魅了するのだと思います。

§ IV.

Chapter 4

HINOMIYAとG-E-N――二つの挑戦

HINOMIYA & G-E-N — two challenges

2022年、「HINOMIYA」というブランドを立ち上げました。「作家と産業をつなぐ、新しい美濃焼のかたち」をテーマに掲げ、作家の視点から産地の量産技術を見直し、デザインのための技法として再解釈する試みです。

さらに2023年、アーティストと産業の架け橋となり、美濃焼に新しい価値を提供するプロジェクト「G-E-N」を発足。美濃焼の大量生産技術とアーティストのアイデンティティを調合し、創造性と機能性が化学反応を起こすハイブリッドなブランドです。

§ V.

Chapter 5

陶芸がつなぐ未来

A future woven through clay

陶芸は、私に「自分」という存在を教えてくれました。それは、ただ土を形にするだけではなく、私自身が環境や人と「調合」されていく過程でもあります。

今度は、私がこの土を通じて、未来をつなぐ力になりたい。HINOMIYAやG-E-Nを通じて、美濃焼の伝統と革新の融合を目指し、新しい物語を紡いでいきます。